スーパーマーケットのようなところで商品を購入する場合は、商品の現物にすでに値札がついていますので、どれだけのお金を出せばよいのかを容易に事前に知ることができます。そのため、予算をオーバーしていれば、あえて買わないという選択肢もありますし、似たような他の安い商品を買うといった選択も成り立つわけです。ところが、注文住宅というものは、各社のホームページなどでは金額のめやすが示されてはいるものの、じっさいにどの程度の値段になるのかは不明瞭な場合が多いものです。このように、注文住宅を建てるにあたっては、その下準備として、工務店やハウスメーカーなどからの見積もりを徴収することがたいせつとなってきます。
昔からつきあいのある工務店などが地域にあれば、その工務店と注文住宅のイメージ、おさえたい条件よく話しあった上で見積もりを求め、費用を把握するということが可能です。しかし、そうしたなじみの工務店がない場合には、全国展開しているような工務店やハウスメーカーのいずれかに相談をして、見積もりをしてもらうのが一般的でしょう。この場合、ひとつの業者からの見積もりにこだわってしまうと、費用の相場がわからずに、あまりにも高い買い物となってしまう場合がありますし、競争原理もはたらかなくなりますので、複数の業者から見積もりを求める、相見積もりという方法が有効になることがあります。ただし、注文住宅としての機能や仕様といった、最低限の条件が固まっていないと、金額の根拠そのものがあやふやになってしまいますので注意することです。
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